外壁塗装とは
外壁塗装と聞くと、「外観をキレイにするため」「家の見た目をイメージチェンジしたいときにするもの」というイメージがパッと浮かんでくると思います。もちろん美観をキレイにする目的もありますが、本来の外壁塗装の目的としては建物自体を防水し、寿命を延ばすことが目的なのです。
建物内に水が浸入すると断熱材が湿気を含み、カビが発生します。また湿気を含んだ材木はシロアリが好みます。雨漏りはこうした被害を誘発するので、それを外壁塗装で阻止するのです。
施工する塗料によって耐久性や価格も変わってきます。ここでは一般的に外壁塗装を行う手順や塗料をご紹介いたします。
ご自宅の外壁にこの現象が起きていたら要注意!
外壁塗装の工事は緊急性を要するものではありませんが、早めの対処は建物を長持ちさせることができます。なによりも、早めの処置を行うことで、工事費用を最小限で抑えることができることが多いのです。大切な建築物を長くより良い状態に保つためにも、現在の外壁の状態がどうなのかチェックしてみましょう。
外壁塗装工事の種類と内容
外壁の下地材料は、モルタル・サイディング・タイル・木材などがあります。なかでもモルタルとサイディングが多いです。下地に対して行う塗装の種類としては、以下のものがあり、どのような施工を行うかで価格帯は大きく異なってきます。
コーキング (シーリング)補修 | 塗装 | 下地の交換 | |
モルタル | 窓枠などのつなぎ目を補修 | 傷んだ塗膜の補修 クラック(ひび割れ)の補修 | サイディングに交換 (重ね張り・張り替え) |
サイディング | 窓枠・サイディング材など のつなぎ目を補修 | 傷んだ塗膜の補修 | 傷んだサイディング材を交換 |
なお費用/期間については、材料費や工事費用、また諸経費や足場設置・養生・一般的な下地処理ご住居の状況や必要諸経費等で変わってきます。当社ではお見積もりは無料で行っておりますので、予算感を出したい場合だけでもお気軽にお問い合わせいただければと思います。
外壁塗料の種類と耐久性
外壁塗装の中でも重要なのが外壁塗料選びです。しかし、どれを選んだら良いのか分からない人が多いのではないでしょうか?高い外壁塗料=良い外壁塗料とは一概に言えません。ここでは簡単に外壁塗料についてご説明します。
アクリル樹脂塗料(耐久年数5~7年)
無色透明で、高温における変色に強く、光沢保持性/保色性が大きいです。電気絶縁性という特徴を持っています。外壁塗装の為の塗料としてはあまり使用されていません。
金額が安く、耐久年数が短いので、定期的に点検・塗装が必要でしょう。
ウレタン樹脂塗料(耐久年数7~10年)
もっとも一般的な外壁塗料となります。耐摩耗性やたわみ性がよく、床材などにも使用されています。耐候性、耐水性、耐油性にも優れており、鋼材、亜鉛鍍金面、アルミ、モルタル・コンクリートにも塗装可能で、木部との相性が非常に良い塗料です。
シリコン樹脂塗料(耐久年数10~13年)
塗装膜の表面がガラス質になるため光沢があります。塗装表面が硬いのが特徴です。塗装膜の膨れや剥がれが少なく、建物の内部結露を防止する効果もあります。また、防水性、防汚性が高く、耐久性も十分です。品質に対して価格がお手頃で、外壁塗装を行う上での経済的な塗料と言えるでしょう。
フッ素樹脂塗料(耐久年数12~15年)
もともとは一般住宅向けではなく、ビルやマンションなどの、長期間塗り替え工事が行われない建物で使用するための塗料です。光沢感があり汚れにくく、耐候性、耐久性を両立させた高価な外壁塗料です。